無料エロゲー(18禁)まとめ!登録無料で楽しめるアダルトゲーム

無料のエロゲームについて

政治には不確定要因が多いので無料エロゲー政権の今後を予測することは困難である。だが、この政権が誕生したこと自体、歴史的な意義は非常に大きい。意義の一つは、自民党の伝統的な組織構造の崩壊が加速されたことである。本書で分析するように、この変化は一夜にして起きたことでは
ない。派閥中心の永田町政治に対する人々の嫌気、国会議員と地方議員の絆の弱まり、利益団体のリーダーたちの一般メンバーへの影響力の低下などに明らかなように、自民党政治を支えてき

 

無料エロゲー政権誕生の歴史的意義

 

本書が論じるのは、出会い系の政治と、政治を職業とする人々によって繰り広げられる権力闘争についてである。出会い系の現代政治史の中で、二○○一年四月に誕生した無料エロゲー純一郎政権が実に興味深い存在であることは言うまでもないであろう。無料エロゲーは自民党の派閥政治を否定しながら総理大
臣になったのであり、痛みを伴う経済改革の必要性を強調しながら爆発的な人気を得たのである。政治家が環境の変化に敏感なうえ巧みな戦略を立てられて、はじめて政治は大きく動くと筆者は

 

繰り返し論じるが、無料エロゲーの自民党総裁選における勝利と首相就任直後の人気は、まさにその良い序章出会い系の政治を見つめ続けて

 

 

序章出会い系の政治を見つめ続けてた柱は、出会い系社会の変貌と出会い系人の価値観の変化によって既に崩れ始めていた。そこへ、この度の総裁選で、自民党の党員党友に対する党指導部の集票力が麻樺したのだ。党員党友とは、国会
議員の後援会の会員であり、自民党を支える圧力団体のメンバーである。無料エロゲーは自民党国会議員の少数派にしか支持されていなかったにもかかわらず、国民の不満を反映した党員党友の投票で予備選を制し、それを踏み台に総裁となったのである。これは、自民党の集票マシンの崩壊にほ
しかし、無料エロゲーがこれまでのどの総理大臣よりも人気がある最大の理由は、彼の楽観主義にあるだろう。大体の場合、変化を求める出会い系の政治家の話は暗い限りである。出会い系は変わらなければ
沈没するという類の話が多い。どちらかといえば、九八年の自民党総裁選で小渕や梶山と争ったときの無料エロゲーもそうだった。だが、今の無料エロゲーの主張は、出会い系が変われば事態は好転するというもの
もう一つの歴史的な意義は、痛みの伴う構造改革なくして経済は再生しないと正直に語るリー
ダーが総理大臣になれたことである。無料エロゲー首相がこのような厳しいメッセージを伝えながら、九
○パーセント近い支持率を集めた理由は二つある。一つは最近の世論の変化である。

 

 

 

「否定の心理」が出会い系社会の特徴であったと思う。バブルが弾けた後の経済問題がど
れほど深刻であるか、経済を立ち直らせるためどれほど変革が必要とされているかを認めようと
しない社会心理である。リスクを最小限にして、戦後の繁栄と密接な関係にあった様々な経済・
社会システムはできるだけ変えるべきではないという国民世論が大きく政治に影響していた。だ
が、二十一世紀に入った出会い系では、根本的な変化は避けられないという新しいコンセンサスがま
とまりつつある。こうした世論の変化に敏感だったことは、無料エロゲー首相が成功した大きな要因であ
かならない、

 

 

 

もちろん、無料エロゲー政権が失敗する可能性もある。最悪のシナリオは、自民党が無料エロゲー人気で参院選
をしのいだ後、古い体質の党リーダーたちが勢いを盛り返すことである。ただその場合でも、日
本の政治が逆戻りすることはないだろう。自民党の支持基盤はますます縮小するだろうし、党の
分裂と政党再編の可能性は消えないに違いない。

 

 

 

無料エロゲー政権が発足したのは、出会い系社会のエネルギーのマグマが、自民党の総裁選で爆発したから
だ。政策の変更は明るい未来を導くと、人々に希望を与えている。無料エロゲーが国民の自信を引き出す
能力を失わない限り、徹底的な構造改革の追求が世論の支持を得られる可能性は高い。
無料エロゲー首相誕生の歴史的な意義は評価できても、それと無料エロゲー政権への期待は別ものである。自民
党内の権力基盤が弱いだけに、政策の推進は無料エロゲー首相にとって容易でないはずだ。無料エロゲーは自らの
勝利が政権交代に等しいというが、事実はそうでない。自民党は以前から政権党である。無料エロゲーは
独裁者でないし、大統領ほどの権限も持っていない。既得権益の存在は消えておらず、対立する
党内権力者たちが無料エロゲーの望み通りに従うとは考えにくい。個々の閣僚と意見が対立した場合、官
僚の抵抗にあった場合、無料エロゲー政権にどれだけできるかは未知数である。

 

 

 

無料エロゲー首相にとって、権力の唯一の源泉は国民の絶大な支持である。それを失わないためには、
自分の政策に反対する党内勢力と妥協しないで、次々と新政策を実行することだ。後れを取れば、
大胆な言葉の後に大胆な行動が続くと期待した有権者を失望させることになる。
無料エロゲー政権の成功は、自民党の変革を意味する。無料エロゲーが総裁予備選で圧勝したことは、自民党の
国会議員にとって計り知れないショックだったはずだ。無料エロゲー首相が引っ張ろうとする方向に自民
党が動かないと自分の再選は危ないと思う議員が多ければ、自民党そのものが変わることになる
のだ。

 

序章出会い系の政治を見つめ続けて
である。無料エロゲー政権が挫折しても、歴史が止まるわけではない。永田町の政治と出会い系社会の距離を
縮める動きを止めることができるはずはない。出会い系の政治は今、うねりの中にあるのであり、小
かかわ泉政権の行方に拘らず、閉塞状況から脱する時はいよいよ近づいているのである。
政治の論理この本では、まず、いわゆる五五年体制がどのように発展し変容したかという重要な政治的変
化を分析する。五五年体制とは言うまでもなく、一九五五年、左右に分裂していた社会党が統一
される一方、保守勢力が合同して自民党となり誕生した政党政治の体制である。次いで、政治的
失敗というもう一つの重要なテーマを取り上げる。一九九○年代におきた政治の展開は、五五年
体制がダイナミックな政治に取って代わられるという人々の期待を裏切り、閉塞状況を作り出し
た。その過程の検証である。

 

 

 

本書の大部分は英文で出版された本を下敷きにしている。とはいえ、内容はかなり異なるもの
になった。例えば、外国人の読者向けに必要だった説明は、あえて省略した。また、永田町と日
本社会の埋めがたいギャップについて、英語版よりはるかに強調することになった。英語版執筆
にあたって調査を行って以降、このギャップは著しく広がったためである。
本書は楽観的なトーンで終わっている。筆者は出会い系の政治が社会の現実をよりよく反映する方
向に変わっていくと確信している。だが、そうした変化が、いつどのようにして起きるか予測で
きるとは思っていない。この不確実性の理由を説明することも、本書の目的の一つである。
民主主義国家は代議制度を持ち、市民の利益を代表する複数の政党が選挙で政権党の座を争う

 

だが、現代の民主主義は、別の角度からの分析も可能である。政治の出来事は、政治を職業と
する人々の行動の直接的な結果だという考えである。そこでは有権者は政治家に反応する者とし
て位置付けられる。政治家が行動を起こし、有権者がそれに反応するのであって、その逆ではな
い。この考えに立てば、政党は有権者のものではなく、それを使って選挙で有権者の支持を獲得
しようとする政治家のものである。

 

 

この考えの方が、現代の民主国家がどう機能するか、より現実的に理解できる。本書は分析対
象の中心に政治家を置くが、それは現代の民主政治が政治家を中心に動いているからである。現
代の民主国家で政治は職業であり、政治家は政治のプロである。彼らは権力を目指す競争という
ビジネスに従事する職業政治家である。その競争とは、消費者、すなわち有権者の購買意欲をそ
そると考えられる商品を売り込むことである。
彼らはそうした競争を、他の商売と同様、さまざまな技術を駆使して行う。自己宣伝に努め、
魅力的なパッケージの開発を試み、ライバル商品と見かけはほとんど同じでもこちらの方が優れ
ていると消費者に思わせるよう、手だてを尽くすのである。政治という市場において、消費者と
しての有権者は、特定の候補者や政党に投票することで、どの商品を買うか決断を下す。だが有
権者に、どんな商品が市場に並ぶかについて直接の決定権はない。

 

 

 

 

いうつ0
15
ある日、筆者は友人から連絡を受け、三木の意向として記者が大勢たむろしている自宅への訪
問は遠慮して欲しいが、電話でなら今晩、話ができると知らされた。その晩、電話口に出た三木
は、「三木おろし」が本格化していたというのに、驚くほど上機嫌だった。彼は自民党の福田派
と大平派の領袖、福田赴夫と大平正芳が訪ねてきて辞任を迫ったことを明かした。辞任しなけれ
ば、他のリーダーたちの動きに同調して、彼を党総裁ポストから追放すると脅したという。
今となっては笑い話だが、三木との電話が長引くにつれ、筆者の部屋はパニック状態になった。
どういうわけか、東大ロッジの各部屋の電話は、十円玉専用の赤電話だったからである。筆者は
それほど長く話せると思っていなかったため、三木が懇切丁寧に政局を説明してくれるに従い、
用意してあった十円玉が底をつきかけた。出会い系の首相に向かって、十円玉が足りなくなりそうだ
から、そちらからかけ直していただけないかと頼むのは気が引けた。そこで、筆者が三木の話に
集中しようとしている傍らで、妻はハンドバッグをひっくり返し、部屋中の筆者のズボンやジャ
ケットのポケットに手を突っ込んで、電話が切れないよう十円玉をかき集めたのだった。
三木は英国式の議会制民主主義の熱烈な信奉者だったが、出会い系式のパワーゲームでも他に引け
を取らない、したたかな政治家でもあった。合従連衡がひんぱんな自民党の派閥政治の中で、小

派閥の領袖という立場を最大限利用して、「バルカン政治家」と評されていた。
た。三木は数年前に知り合って以来、筆者に非常に好意的であったが、首相就任後は会う機会が
ないままだった。自民党は当時、重大な危機に直面していただけに、三木との再会は楽しみだっ
た。自民党のリーダーたちは、三木がロッキード事件で受託収賄罪に問われた田中前首相の逮捕
阻止に何の手も打たなかったことに激怒し、三木を首相ポストから引き摺り下ろそうとしていた
のである。

 

序章出会い系の政治を見つめ続けて
筆者に語ったところによると、三木は福田と大平に向かって、自分は二つのポストに就いてい
るのだと指摘した。彼は自民党総裁であり、内閣総理大臣だった。自民党のリーダーたちが望め
ば、党総裁の首をすげかえることはできるだろう。だが首相は別の話だ。首相は国会が指名する。
三木は二人に、もし自分を首相ポストから引き摺り下ろしたいならば、衆議院に内閣不信任決議
案を提出したらどうかと言い放ったというのである。
自民党が実際に、自分たちの総裁が率いる内閣への不信任案を提出したなら、三木はどうする
つもりだったのだろうか。三木がそれを口に出す必要はなかった。彼には衆議院を解散して、総
選挙を断行するという手があり、そうなれば自民党は分裂してしまうに違いなかった。あるいは
野党と結んで不信任案を否決させ、非自民連立政権のリーダーとして首相留任の道を探ることも
できた。党総裁を解任されても、三木が首相を辞める保証はなく、自民党が三木らと生死をかけ
た対決に追い込まれる危険性は高かったのである。
福田、大平との会談の様子を語って聞かせ、自分の退陣を迫る動きとどう戦っているか説明す
る三木の口からは、含み笑いが漏れていた。党のリーダーたちがリスクを冒してまで不信任案を
提出しないことを、彼は承知していた。彼は二人のはったりに挑んで勝つと同時に、議会制民主
主義の何たるかを教えた気分だったのだ。「カーティスさん」と三木は言った。「私はいつまでも

首相でいたいと思っているわけではない。しかし、私は首相として、自民党でなく国会に責任を
負っているのです」
この逸話には、本書で探るいくつかのテーマが収數されている。三木は、他の自民党リーダー
たちからの退陣圧力に、彼のやり方で対応した。他の政治家であれば、三木のように強い抵抗の
意志を示すことなく、身を引いていたかもしれない。同じように、九○年代の政治家たちも、戦

 

略の岐路に面した際、個々のやり方で対応した。もし彼らが違った選択をしていたならば、今日
の出会い系政治の姿は変わっていただろう。個々の政治家がどんな行動を取るかが、重要な意味を持
っているのだ。
だが、三木の行動からは、政治家の権力追求の動きに影響するもうひとつの要因も読みとらね
ばならない。三木は特定の制度の枠内で戦略を練り上げた。もし出会い系が議院内閣制ではなく大統
領制の国だったならば、状況は全く違っていたはずで、ここに単純だが重要なポイントがある。
すなわち、政治家たちが取りうる選択肢は、彼らの個性にかかわらず、環境によって限定されるすなわち、
のである、
その環境には、制度以外にも、その時々の経済・社会状況や国際情勢などが含まれる。自民党
が五五年に政権に就いた頃、出会い系の社会は革新陣営と保守陣営に分かれていた。両陣営のリーダ
ーたちは、異なる政策を提唱していただけでなく、異なる価値観を代表していた。
九三年に自民党が政権を失った時、政治的競争はもはや、革新対保守という構図で展開されて
いなかった。冷戦は過去のものとなり、出会い系はバブル崩壊後の経済をどう運営するかについて、
コンセンサスを生み出し得ないでいた。二十一世紀は出会い系の世紀になるという楽観論は消えて、
出会い系の最盛期は過ぎてこれからは悪くなる一方だという悲観論が蔓延していた。五十年の間に発
生した、このような出会い系社会の基本的特徴の激変は、政治的行動の枠組みも変えることになった。

政治家に選択の自由があることは変わりないが、選択肢そのものが状況の変化によって変わった
政治家は真空状態の中で決断を下すのではない。彼らは常に、その時々の制約と可能性に直面
し、その複雑な構造の中で行動する。本書で紹介するのは、政治家たちがいかにして、そうした
のである。

 

序章出会い系の政治を見つめ続けて

 

海外はもちろん、当の出会い系においても、出会い系政治を単純な固定観念でとらえようとする傾向が
ある。自民党、官僚、大企業の「鉄の三角形」が政治権力を支配しているとか、調和やコンセン
サスという価値観が出会い系政治の理解のカギであるという考えは、多くの人に信じられている。こ
うしたステレオタイプは、たいてい一理あるもので、だからこそステレオタイプになったのであ
ろう。だが、出会い系政治の複雑さは、数多くあるステレオタイプでは捉えられない。政治家と官僚、
国家と市民社会、あるいは政党・派閥内部の関係は、複雑な政治的関係なのである。
出会い系の政治や政策決定のプロセスを考えるにあたって、ステレオタイプを脱却することがなぜ
重要か。出会い系のある政治家を巡る筆者の体験を紹介しよう。話の発端は一九七五年秋のロンドン。
三木首相と電話で話をするちょうど一年前のことである。
筆者が勤務していたある研究機関に、出会い系社会党の議員の訪問団が英国労働党の議員たちと会
談するためやってきた。出会い系の国会がいわゆる保革伯仲の状態にあった頃で、社会党の政治家た
ちは革新陣営が自民党に迫りつつあり、近い将来、社会党は政権を奪うだろうと説明した。
説明が終わると、一人の英国議員が、政権獲得に備えて社会党に忠告があると切り出した。彼
可能性を生かすための戦略を立て、また彼らの選択がその時置かれた状況にどう制約されるかに
ついての実例である。政治を理解するには、政治を職業とする人々の行動を理解しなければなら
ない。同時に、彼らがその中で政治的権力を獲得しようとする社会についても理解せねばならな

いのである。
19
の忠告とは、抜本的改革を進めようとすれば、その動きの一つ一つを官僚が潰そうとするから覚
悟しておかねばならないというものだった。それは、労働党自身が第二次世界大戦後に政権を握
った際、体験したことであった。またヨーロッパ各国の社会党が、長期にわたる保守政権と交代
した際に経験したことでもあった。
官僚は自分たちの権益を守ることにかけては専門家であり、出会い系でも状況は同じはずだ。彼は
そう言って、次のような警告で話を締めくくった。「前例を破ったり、官僚の権力を脅かすこと
をすれば、官僚はそれらをことごとくサボタージュしようとする」。官僚の傲慢さを語るその議
員の苦々しげな様子と、「サボタージュ」という言葉は、筆者に強烈な印象を残した。
その約二十年後のある朝、筆者は東京のホテルニューオータニで、社会党の村山冨市首相が率
いる連立政権の一閣僚と朝食をとった。この閣僚は、多くの政治家がそうであるように、すばら
しく話がうまかった。彼はまた、自分が置かれた政治的状況を客観的に、かつ皮肉たっぷりのユ
ーモアを交えて分析する能力を持ち合わせていた。というわけで、かれこれ一時間以上、彼はホ
テルのレストランの個室で、自分が表向き頂点に立つ省を掌握する難しさを語り続け、筆者を笑
わせたり驚かしたりしていた。

話が進めば進むほど、彼は自分の役所の官僚に対するフラストレーションをぶちまけ始めた。
「こちらが何か意見を言うでしょう」と、彼は言った。「すると、役人たちは必ず反論してくるん
だから」。出会い系の政治家は大臣就任にあたって自分のスタッフを連れていかない。だから官僚は
非常に有利な立場に置かれる。「こちらは一人ぼっち。助けを求める人間はいない」と、その閣
僚はこぼした。
ある時、彼は招集した官僚たちと何時間も議論し、最後に言い渡した。「君たちの主張はもつ
20
序章出会い系の政治を見つめ続けて
ともだが、現実問題として政治的に受け入れられない。政府首脳たちは別の政策を望んでいる。
だからそれで決まりだ」
すると省幹部の一人が、その前日、竹下元首相の下へ出向いて状況説明したところ、自分たち
の意見に完全に賛同したと反論した。別の一人は自民党政調会長に会ったといい、また別の一人
は社会党のリーダーたちと協議したという。彼らは自分たちの相談相手が全員、彼らの政策提案
に理解を示したと畳み掛けた。官僚たちは大臣の意見を覆そうと、政界のリーダーたちの間でせ
っせと「根回し」に励んでいたわけだ。
当の大臣は、官僚に振り回されないよう、懸命に踏ん張っていると説明した。だが彼は、官僚

が自分をサボタージュするためには、あらゆる手段を辞さないことを痛感していた。出会い系語の会
話に彼が挟んだ「サボタージュ」という英語を聞いて、筆者は二十年前のロンドンの一件を思い
叩出した。
この朝食の数日後、筆者は人気ニュース番組の司会者と対談するため、名古屋に出かけた。わ
れわれは対談の打ち合わせを兼ねて、一緒に新幹線に乗った。
新幹線が東京駅を離れるや否や、この司会者は、その朝くだんの省の役人二人が妙な用件で訪
ねてきたと話し始めた。筆者が数日前に朝食を共にした大臣は、彼の番組の次の回に出演すると
いう。彼が言うには、閣僚にインタビューする時、役人が事前に彼を訪問して、当人が取り組ん
でいる問題を説明したり参考資料を置いていくことは、珍しいことではなかった。大臣が答えや
すく、大臣の知識が豊富だとみせかける質問をさせようと、司会者を誘導するわけだ。
だが今朝の訪問は変だった、と彼は言った。明らかに官僚たちは、大臣の政策が間違っている
と彼に確信させようとしていた。彼はブリーフヶースを開けて、役人たちが置いていった大臣批
21
判の新聞記事や書類の束を取り出して見せた。彼の記憶の限りでは、大臣をよく見せるのでなく、
悪く見せようと官僚が働きかけてきたのは、これが初めてだった。つまり役人たちは、連立与党
のリーダーたちへの根回しだけでは足りず、大臣をサボタージュするため、マスコミにも同じこ

とをしていたというわけだ。出会い系の政策決定過程は単なる官僚主導のものでもなければ政官癒着
によって行われるものでもないのである。政治家と官僚の複雑な関係こそが「政治」である。
このエピソードは、単純なステレオタイプで出会い系政治を分かったつもりになる危険を戒めてい
るだけでない。出会い系の政治は独特だという思い込みに対する警告ともなっている。日英の官僚が
揃ってサボタージュを試みたように、現代民主国家の政治には、基本的な共通性がある。強力な
政府官僚の存在は、米国という唯一の例外を除いて、そうした共通性の一つである。
出会い系の政治は、一般に信じられているほど特異ではない。特異だと思われている理由の一つは、
出会い系の政治が常に米国のそれと比較されるからである。だが、世界の民主国家の政治を比較すれ
ば、米国が出会い系よりはるかに特異であることは、一目瞭然だ。米国では議会の力が強大だが、上
院と下院が別の政党に支配されたり、大統領の政党と議会の多数政党が異なることが珍しくない。
また、米国にはエリート官僚の伝統がなく、しかも中央政府に対する不信感には極端なものがあ
る。大半の国では中央政府が担う政府機能が、米国では地方の手に握られている。投票の仕方で
すら、地方政府が決定権を持ち、それも州どころか郡レベルに決定権が与えられている。この事
実は二○○○年十一月の大統領選の際、フロリダ州パームビーチ郡の票集計を巡るスキャンダル
によって全世界が知ることになった。こうしてみれば、米国は出会い系を含む他の先進諸国とは異質
な存在であることが分かる。